解説ひばりの「好きなもの・嫌いなもの」

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美空ひばりが好んでいたもの、嫌いなものを通して、美空ひばりを見てみると、素顔の彼女が どういう人であったのか、より分かりやすく見えてくるかもしれません。ここでは、スターとしてではなく、一人の女性としての素顔をご紹介します。

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美空ひばりの「好きなもの」

手紙。
実は人一倍内向的で、無口だったようです。ひばり自身も、自ら口下手だからといって、忙しい合間を縫って、よく家族や友人に手紙を書いていました。晩年、武彦が事業に失敗し、堕落的になっているところに叱咤激励をしようと、何通も長い文章の手紙を送ったりしています。自分も病と闘っていた時期ですが、不甲斐無い弟が心配でならなかったのでしょう。色々と細かく気を配って、優しく面倒を見る、世話好きな一面を、垣間見ることができます。

実はユーモアのセンスもあったようで、こんな話があります。
ひばりが、雑誌のインタビューで、文明堂のカステラが好きだと答えたため、文明堂の社長秘書が、社長にぜひお礼に伺えと言われて家を訪ねてきたことがあり、自分の叔母であり付き人だった秘書が応対しました。その出来事を、後から聞いたひばりは、こう言いました。「わたしの秘書と文明堂の秘書と『ヒショヒショ話』ね。」微笑ましくて、かわいいユーモアではありませんか。

ジャズ。
オフの日は、ひばりは当然のように素顔のままで、必ずジャズのスタンダードナンバーの曲を聴いては、口ずさんでいました。ひばりが、演歌よりもジャズを好んでいたのは、何となく不思議ですが、ひばりの叔母の結婚相手がアメリカ人で、昔から家にジャズのレコードがたくさんあった事から、聞き馴染みのジャンルなのでしょう。ひばりは小さいころから、繰り返し繰り返しジャズを聞いて英語の発音や間を学んでいました。新曲が届くと、一度に5、6曲は覚えてしまうほどの記憶力の良さでしたが、普段はジャズを軽くハミングしていることの方が多かったと言われています。

さらに、素顔のひばりは、気さくで庶民的だったようです。
マスコミで作られたイメージで、お高くとまっていると思われていましたが、本当は、裏表なく、ざっくばらんな女性でした。高級料理より、一般の食卓に並ぶような手頃な価格の魚が好きでしたし、地方巡業の際も、公演先が気遣って様々な凝った料理を出しても、宿泊先や楽屋に七輪を持ちこんで、イカを焼いて食べるなど、食生活に関しては、実に庶民的だったようです。

また、こんな事もありました。
夜中、ひばりがタクシーで友達の家へ向かい、目的地に着いた時、財布を忘れたことに気付きました。ひばりは、タクシーの運転手に、「私は美空ひばりと申しますが、ちょっとお金を(友達)に借りてきます」と言いますが、夜中で、しかもすっぴんであった為にタクシーの運転手は信じません。 困ったひばりは、そこで突然、「リンゴ追分」を歌い出すのです。運転手はその歌声で、正真正銘の美空ひばりであると、確信したのでしょう。天下の美空ひばりの生歌を、自分一人で聴けたということに感動し、無料で歌を披露してもらったのだから、タクシー代金は受け取れないと、運転手自ら断りをしてきたそうです。傲慢で、スター気取りのやり取りをするわけではなく、自分の証明として生歌を披露するところなんて、サービス精神旺盛な、粋な計らいですね。

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美空ひばりの「嫌いなもの」

人の目を見て話せない人。
一見華やかですが、嘘と虚構が渦巻く芸能界という場所を、幼い頃から生き抜いてきたひばりにとって、信頼できる人間と出会えるかどうかが、今後の自分を左右することになると、思っていたのでしょう。一般的に、人の目を見て話ができないのは、性格的なものもあるでしょうが、何か心に後ろめたい気持ちがあるからだと解釈されがちです。ひばりは、根本的にはファミリー以外は信じないという信念を持っていました。その為、人を見る目は相当厳しかったようです。人を判断する厳しいフィルターを持っているひばりにとって、初対面で、人の目を見て話ができない人は、 言うまでもなく、否という烙印を押されたのかもしれません。

褒められてうぬぼれる人。
ひばりが小さい頃、母、喜美枝からの教えで、「『ひばりちゃんは歌が上手ね。』と言われて嬉しいだろうけど、それにうぬぼれることなく、もっともっと歌が上手だと言われるように頑張らなくてはならない」と、言われていたそうです。デビュー当時から歌唱力、パフォーマンス力がずば抜けていたひばりは、幼いころからたくさんの賛辞をもらっているに違いありません。しかし、それにおごらないで、より上を目指し続けたからこそ、他の追随を許さない程の地位を築き上げることが できたのかもしれません。自分に厳しいひばりだからこそ、許せないのでしょう。



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