解説和枝とひばりと、酒

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美空ひばりのヒット曲の一つに、「悲しい酒」という曲があります。そして、この曲を歌う時、ひばりがよく涙を流すことから、「悲しい酒」がひばりの代表曲だと、思うファンも少なくありません。

美空ひばりDVD:昭和の歌姫「美空ひばり」思い出のあの曲を:和枝とひばりと、酒 ひばりのお酒の飲み方は、この曲名のように、悲しい酒でした。晩年、悲しみや寂しさを紛らわすのと、脚の痛みを紛らわすために、へべれけになるほど焼酎を飲んだそうです。ひばりの命を縮めたのは、酒とストレスだったと言われています。温かく、人への心配りも細心だったひばりは、神経使って仕事をして、お酒を飲む時も、周りに気を遣っていました。そうして、どんどんお酒の量が増えていってしまったようです。

  9歳からつねに世間の眼にさらされ、プライベートがなく、何も自由がなかったひばり。常に、スター美空ひばりであり続けることから、たまらなく逃げたくなることがあったのでしょうか。それとも、お酒を飲む時だけは、加藤和枝としての時間だったのでしょうか?

美空ひばりDVD:昭和の歌姫「美空ひばり」思い出のあの曲を:和枝とひばりと、酒 ひばりは、座ったっきり、ブランデーの水割りをガブガブ飲み続けて、悲しい話をするそうです。話しながら涙を流し、泣きながら笑い、歌い、しゃくりあげ、そして朝になることが、いつもの流れだったようです。輝かしいスターの栄光の陰に埋もれてしまった、加藤和枝という一人の女性の人生を、思い返していたのでしょう。「美空ひばりには神様がついているけど、加藤和枝にはついていない」と、よく口にしていたのは、和枝の幸せを犠牲にしてまで、選んだ芸一筋の人生に悔いはなくても、何かしら思うところがあったからだと言えるかもしれません。

しかし、朝の3時、4時くらいまで飲んでも、翌日の仕事には一切影響がなかったと言いますから、本当に驚きです。歌手でキーを下げて歌う人もいますが、ひばりは、生涯そんなことはなかったと言われています。すさまじいプロ根性、だからこそ女王なのです。

ひばり自ら、「勝気な女だから、弱いところを見せられない、常に私は元気、私は幸せという風に胸を張っていなければならない性格。それゆえに一人になったとき、どこにも頼るところがない、寂しい、その気持ちをお酒に託す」と、言っています。

歴史に「もし」はありませんが、もしひばりに心から頼れる誰かがいて、支えられていたら、お酒に溺れて行くことはなく、もっと長く女王として歌い続けられたのかもしれません。残念でならないことです。



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